パイプカットは男性が行う避妊法

男性が行う避妊方法には様々な方法がありますが、最も知られているのがコンドームです。
コンドームの避妊率は3%から14%なので、絶対に子供が欲しくないカップルにとってはリスクが高いです。
将来子供を作らないと決意している男性の中には、不妊手術を受ける人もいます。
パイプカットの施術を受ければ、避妊をしなくてもパートナーが妊娠する可能性はなくなります。
精管をしばることで、睾丸から精子が精液の中に入るのを防ぐことができます。
パイプカットの施術を行っても男性ホルモンの分泌は変わらないため、男性的な魅力はそのままです。
パイプカットによって精管をしばると、射精した際には精子のない精液が出ます。
施術方法は簡単で、副作用の心配がないというメリットもあります。
パイプカットの手術時間は左右で30分ほどです。
最初に陰のうに局所麻酔を行い、1センチほど切開します。
精子を運ぶ精管があるので、精子が通れないようにしっかりと縛ります。

パイプカットの施術と痛み

傷口をとける糸で縛ればパイプカットの施術は終了です。
とける糸を使うので、抜糸をするためにクリニックへ通わずに済みます。
1ヵ月後に精液検査を行って手術の成功を確かめます。
精液検査を行って精子が出ないと確認されるまでは、避妊を続けます。
クリニックによっては、定期的に精液検査を行うケースもあります。
パイプカットは簡単な施術ですが、実績のあるベテランの医師に手術を依頼することが大切です。
パイプカットの手術を受ける場合、いつまで痛みが続くか心配になる人もいます。
局所麻酔を用いるので手術中の痛みはほとんどないですが、患者によっては下腹部や睾丸に少し痛みが出ることもあります。
いつまで痛みが続くかについては個人差があります。
一般的に1週間から2週間くらいで痛みは和らぎます
シャワーは手術を行った日から可能です。
入浴は手術から1週間経てば可能になります。
最近は郵送での検査が可能になっていますが、精液検査は直接クリニックで行います。

まとめ

子供を作らないという強い決意がある場合、パイプカットは避妊効果が非常に高いです。
費用もそれほど高くなく、手術も比較的簡単なので仕事にもすぐに復帰することができます。
精子は出ないものの精液は出るので、性交渉時の違和感はないです。
パイプカットの成功率は100%に近く、内出血や感染症などの合併症リスクも低くなっています。
メスを使わない方法だと、さらに合併症のリスクは下がります。
パイプカット手術を受けた後に生殖能力を戻したいと考える人もいますが、一度失った生殖能力は戻らない可能性が少なくないです。